サステナビリティ方針とマテリアリティ
サステナビリティ方針
企業は、持続可能で健全な社会が存在してはじめて事業を行うことができます。グローバル化が進み、多様化・複雑化する社会には数多くの課題があり、それらによる様々な影響は、企業活動を行う上で切り離して考えることができなくなっております。これからも企業活動を続け、ステークホルダーのみなさまと共に持続的に発展するためには、これら課題にみずから取り組み、解決への貢献を継続することが必要と考えます。
当社グループは、企業活動を通じて社会課題の解決に貢献することが、当社グループのミッション「ひとりひとりのアントレプレナーシップで世界を元気に」の実現にむけて、そしてグループビジョンの達成にむけてステークホルダーのみなさまから求められていることだと考え、サステナビリティ活動を推進しています。
サステナビリティ活動においては、当社グループのミッション、ビジョンを基本方針として掲げ、グループの持続的成長、企業価値の向上、サステナブルな社会の実現を目指し、積極的に活動を推進しております。
サステナビリティ推進体制
当社グループは、2016年に組成したCSR委員会をアップデートする形で2022年1月にサステナビリティ委員会を組成しました。取締役会の意思決定を支援する任意の諮問機関として、グループの持続的成長、企業価値の向上とサステナブルな社会の実現を目指し、活動を推進しています。
サステナビリティ委員会では3ヵ月に一度定例会を設け、主にサステナビリティ活動およびサステナビリティに関するKPIの設定や、非財務情報の開示についての議論・検討を積極的に進めています。
委員会には、30歳以下の将来世代社員、女性管理職、マテリアリティごとの推進責任者や、外部アドバイザーなどが参画し、多様な視点から積極的な議論が交わされています。
またマテリアリティに関連する取り組みをグループ内で推進する分科会を委員会の配下に組成し、課題解決・KPIの達成にむけて活動をしています。
サステナビリティ委員会の主な議論内容
サステナビリティ委員会では、委員長であるグループ社長執行役員を中心に、アドバイザーからの専門的な知見や、参加者の多様な視点を活かし、主に下記のような内容を議論しています。
内容 | |
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2022年度 |
・サステナビリティ委員会の概要説明 ・グループ理念体系刷新審議 ・サステナビリティ方針の策定審議 ・重点テーマ(現マテリアリティ)、重点テーマに係るKPIの見直し審議 ・重点テーマ(現マテリアリティ)に関する取り組みおよび各種KPIの進捗報告 |
2023年度 |
・サステナビリティ方針の制定報告 ・重点テーマ(現マテリアリティ)、重点テーマに係るKPIの見直し審議 ・ESG評価の結果報告と対応審議 ・サステナビリティ情報開示の拡充報告(TCFD提言に沿った情報開示・有価証券報告書開示対応) ・新グループ理念の浸透活動に関する報告 ・マテリアリティに関する取り組みおよび各種KPIの進捗報告 |
2024年度 |
・委員会体制の変更に関する報告 ・マテリアリティに係るKPIの改定報告 ・人権研修の実施と人権方針策定審議 ・ESG評価の結果報告と対応審議 ・グループ理念と中期テーマの浸透活動に関する報告 ・マテリアリティに関する取り組みおよび各種KPIの進捗報告 |
マテリアリティと特定プロセス
当社グループは、2016年に特定したマテリアリティを定期的に点検しサステナビリティ活動を推進してまいりましたが、2022年10月にグループ理念を改定したことを受け、マテリアリティの見直しを実施しました。
特定にあたっては、国際的なガイドラインを中心に社会課題を抽出した上で、「ステークホルダーのセプテーニグループへの期待」「セプテーニグループのビジネスにとっての重要性」の2軸で総合的に判断し、特に優先度の高い29の課題を特定、それらをESGのフレームにあてはめて大きく4つにカテゴライズし素案を作成しました。
素案をもとにサステナビリティ委員会・グループ経営会議・取締役会で複数回の意見収集を実施した後、サステナビリティ委員会にて各所からの意見を取りまとめ最終案を作成。取締役会において改定したビジョンをはじめとするグループ理念との接続、グループの重要事項としての妥当性を確認しました。
特定した4つのマテリアリティに取り組むことで、当社グループのビジョンの達成とミッション「ひとりひとりのアントレプレナーシップで世界を元気に」の実現を目指してまいります。
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STEP 1
課題の抽出
SDGs、ISO26000など、国際的な基準をベースに社会課題を抽出
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STEP 2
重要課題の確認
抽出した社会課題をグループのビジネスにとっての重要性、ステークホルダーからグループへの期待を軸に総合的に判断。 ESGのフレームにあわせて社会課題をグループ分けし、マテリアリティの素案を作成
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STEP 3
複数会議体での意見収集
素案をもとにサステナビリティ委員会・グループ経営会議・取締役会で複数回の意見収集を実施
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STEP 4
マテリアリティの特定
収集した意見を取りまとめサステナビリティ委員会で最終案を作成、取締役会においてビジョンをはじめとするグループ理念との接続、グループの重要事項としての妥当性を確認
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マテリアリティ | マテリアリティの 小区分 |
KPI | 目標 | 達成時期 |
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新しい時代をつくる 人の育成による 企業価値の向上 |
デジタルHRによる 再現性のある人材育成 |
HRバリューチェーンの 運用と精度の向上※1 |
継続実施 | 毎年 |
DEI(ダイバーシティ・ エクイティ& インクルージョン) |
女性管理職比率 |
30% | 2030年 | |
アントレプレナーシップの 民主化 |
アントレプレナーシップを 発揮しやすい環境づくり |
アントレプレナーシップを 発揮する機会づくり |
2025年 | |
持株会入会率 | 前年比増 | 毎年 | ||
人権の尊重 | 人権リスクへの適切な対応 | 人権デュー・ディリジェンスの 体制構築 |
2025年 | |
クリエイティビティと テクノロジーによる なめらかな社会の実現 |
なめらかな社会につながる 価値創造 |
事業・サービスによって 社会に価値・機会を提供する |
価値の 受け取り手の増加 |
2030年 |
気候変動への対応 | GHG排出量の削減と TCFD提言に沿った 情報開示 |
スコープ1・2の排出量 | 70%減 | 2030年 |
非連続成長を支える 先進的な ガバナンス体制の構築 |
非連続の成長のための 取り組み |
事業継続基準の継続運用による 事業創造・撤退の新陳代謝促進 |
事業ポートフォリオ経営推進による 経営指標の改善 |
毎年 |
リスク低減のための 取り組み |
取締役会の 実効性確保と向上 |
・エグゼクティブ・セッション 継続実施 ・実効性評価継続実施 |
毎年 | |
サクセッション プランニング議論 |
継続実施 | 毎年 |
- ※1 20年以上蓄積してきた人材データベースをもとに、採用~オンボーディング~育成を一貫したサービスとして設計した人事施策