非連続成長を支える先進的なガバナンス体制の構築
目指す姿
非連続の成長を追求する攻めのコーポレートガバナンスと、リスク低減を追求する守りのコーポレートガバナンスの両面からアプローチすることで、新しい時代をつくる先進的なコーポレートガバナンス体制を構築し、なめらかな未来を実現する場となることを目指します。
マテリアリティの 小区分 |
KPI | 目標 | 達成時期 | 企業価値との 関連性 |
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非連続の成長のための 取り組み |
事業継続基準の継続運用による 事業創造・撤退の新陳代謝促進 |
事業ポートフォリオ経営推進による 経営指標の改善 |
毎年 | 短期パフォーマンス向上 中長期の価値創造 経営リスク低減 |
リスク低減のための 取り組み |
適切なリスクマネジメントの実行と コンプライアンスの徹底 |
研修受講率100% | 毎年 | 経営リスク低減 |
取締役会の 実効性確保と向上 |
・エグゼクティブ・セッション 継続実施 ・実効性評価継続実施 |
毎年 | 中長期の価値創造 経営リスク低減 |
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サクセッション プランニング議論 |
継続実施 | 毎年 | 中長期の価値創造 経営リスク低減 |
非連続の成長のための取り組み
事業継続基準の継続運用による
事業創造・撤退の新陳代謝促進
外部環境の変化に適応しながら成長し続けるためには、事業ポートフォリオの変革が必要であるとの判断から、2024年12月期中に策定した事業継続基準を継続して運用しています。
これにより、事業の新陳代謝を促進し、グループ内外へのアカウンタビリティを向上させるとともに、機動的に事業ポートフォリオの入れ替えを行うことで、成長領域への適切な経営資源配分による利益・ROEの改善を目指します。ひいては、企業価値の向上とミッションの実現につなげていきます。
事事業継続基準の運用フロー
毎年期初に基準適用会社の選定・見直しを行い、グループ経営会議で決議したのち、設立年数に応じて三つのフェーズに振り分け、各フェーズに応じた定量的な基準をもとにモニタリングを行っています。基準に抵触した場合は、継続条件の設定や売却・併合・解散等のアクションを検討し、グループ経営会議または取締役会において決議します。
リスク低減のための取り組み
適切なリスクマネジメントの実行と
コンプライアンスの徹底
当社は、さらなる成長と企業価値の向上のためには、より高度なガバナンス体制の構築が不可欠であるという認識のもと、リスクマネジメントの実行とコンプライアンスの徹底に向けた取り組みを積極的に推進しています。
リスクマネジメントについては、「グループリスクマネジメント規程」を整備するとともに、リスクを統合的かつ効果的に統括・管理する機関「グループリスクマネジメント委員会」を設置し、当社グループ全体でのリスクマネジメントを推進しています。
▼事業等のリスクについては下記をご覧ください。
また、当社グループでは、グループリスクマネジメント委員会と関連部門が連携し、グループ全体においてコンプライアンスに関する取り組みを推進しています。
特に、役員のコンプライアンス意識の強化は、ガバナンス体制強化の根幹を成す重要な要素と捉え、コンプライアンスの徹底を企図した再研修の実施や、内部監査体制の強化などの施策を講じています。2024年12月期においては、全てのグループ執行役員およびグループ会社の役員を対象に、コンプライアンス研修を実施しました。
全グループ役職員を対象に毎月実施しているコンプライアンスに関するe-ラーニングでは、インサイダー取引・景表法などの法令遵守に関する設問や、差別・アンコンシャスバイアスなどに関する倫理的な設問など、コンプライアンス全般を出題し、コンプライアンスについての知識・意識を高めています。
取締役会の実効性確保と向上
当社では、取締役会の実効性確保とその向上に向けて、定期的な実効性評価の実施とその評価結果から抽出された課題解決に向けての取組みを進めております。
▼取締役会の実効性評価については下記をご覧ください。
サクセッションプランニング議論
取締役会の任意の諮問機関である指名・報酬諮問委員会において、次世代やその先の経営体制までを見据えたサクセッションプランの策定を行っております。
成長を支える基盤
情報セキュリティ
セプテーニグループでは、情報の適切な管理を重要な経営課題として認識しています。各種規程やガイドラインを整備・運用し、グループ全体で情報セキュリティ管理に取り組んでいます。
情報セキュリティ方針と体制
当社グループでは、情報セキュリティ基本方針に情報セキュリティ管理体制と対策等の基本事項を定めています。
リスクを統合的、効果的に統括、管理する機関として設置された「グループリスクマネジメント委員会」の配下に、セキュリティマネジメントとシステムセキュリティを担当する部門、委員会を設け、グループ全体の情報セキュリティを統括、管理しています。
グループにおける情報セキュリティの原則として定められた情報セキュリティガイドラインをもとにした定期的な研修の実施、全役員と社員を対象とした標的型攻撃メール訓練の実施、個人情報保護方針をもとにした個人情報の適切な取扱いの推進等、各種対策を推進しています。
インシデントが発生した場合は、グループリスクマネジメント委員会、セキュリティマネジメントとシステムセキュリティに関する組織、各組織における担当が連携して状況把握、収束対応及び再発防止を実施し、グループ全体の情報セキュリティレベルの向上に努めています。
情報セキュリティ管理の認証取得
(株)セプテーニ・ホールディングスをはじめとする一部のグループ会社では、一般財団法人日本情報経済社会推進協会より、個人情報の適切な取扱いを行う事業者に付与されるプライバシーマーク認定を受けております。
また事業特性に応じたグループ各社での認証取得を推進しており、データソリューション領域における企画、開発、販売を手がける(株)FLINTERSと、CRMサービス事業を手がけるトライコーン(株)、デジタルマーケティング支援事業を手がけるミロゴス(株)などが、ISMS国際規格 「ISO/IEC 27001」を取得しています。
腐敗防止
当社グループでは、「電通グループ行動憲章」に沿って、顧客およびパートナーなど取引先に常に誠実に対応し、公正かつ適切な条件で取引を行っています。腐敗防止に関しては、「電通グループ贈収賄・汚職防止ポリシー」を取締役会で採択し、コンプライアンスに関するe-ラーニングなどを通じて全グループ役職員に周知しています。
内部通報制度
当社グループに所属し業務に関わるすべての人は、ホットラインを利用して、通報または相談することができます。社外の弁護士が通報または相談の窓口となり、通報または相談をした役職員は、ホットライン規程により保護されます。
事業継続計画(BCP)
当社グループでは緊急時のシステム復旧手順や行動要領等をまとめた事業継続計画(BCP)を策定しています。また、事前の減災対策を行なうとともに、社員安否確認システムの整備等を通じた対策や訓練・教育を実施しています。