デジタルHRによる再現性のある人材育成
人材育成方針
グループビジョンの一文節目に「新しい時代をつくる⼈が育つ場となる」と掲げているように、セプテーニグループでは最も価値ある資産を人と捉え、その育成に注力しています。当社グループは1990年の創業以来、常に人(従業員)を中核的な資本と捉え、そこに積極的に投資をすることで着実な成長を遂げてきました。
デジタルマーケティング事業を開始した2000年以降は市場発展とともに事業拡大を続けてきた一方で、当該事業領域のような成長産業においては即戦力となる人材の獲得競争は熾烈を極めております。このような事業環境下においては、いかにポテンシャルの高い人材を採用し、効率よく育成するかが企業競争力を大きく左右する要素と捉えております。
当社グループは、20年以上にわたり蓄積してきた良質な人材データベースと、それを解析するAIをはじめとしたテクノロジーを活用して「科学的な人材育成モデル」を構築し、人材育成の個別最適化と再現性の実現に取り組んでまいりました。
育成方程式
当社グループでは人材育成の概念を「育てる」ではなく、「職場で良質な経験を重ねることで“育つ”」と定義しております。これは個々人が生まれ持った個性(P:Personality)と、その人を取り巻く環境(E:Environment)の相互作用が成長(G:Growth)に影響を及ぼすという考え方に基づいており、それを概念化したものが「育成方程式」です。この考え方に基づき、従業員個々の「成長」及び「個性と環境の相性」を定量化しております。
HRバリューチェーン
これまで蓄積してきた人材データベースをもとに、採用~オンボーディング~育成を一貫したサービスとして設計した人事施策(HRバリューチェーン)を構築しています。実施した人事施策の結果は同データベースに蓄積され、運用の継続に伴いPDCAが回ることで、施策の精度が持続的に向上する仕組みとなっています。このようなテクノロジーを駆使することで「効率的かつ再現性の高い人材育成」を実現し、人的資本の最大化に取り組んでいます。
採用
再現性の高い選考プロセスと、入社後のキャリア形成理解を支援するデータ活用
採用活動では、採用候補者の「個性」や「選考時のデータ」といった情報から、入社後の活躍可能性を算出する予測モデルを開発し、選考の参考情報として活用しています。データを参考にすることで、採用担当者の主観や感覚のみに依存することなく、定量的な情報を根拠とした判断が可能となり、当社と採用候補者のマッチング精度を高めることにつながっています。
また、選考時のデータ等を基に個々の採用候補者に個別のキャリアプランを提示する「キャリアフィードバック」を実施し、入社後のキャリア形成イメージを深めるためのコミュニケーションを採用担当者と採用候補者の間で行なっています。
自己分析ツール
個性と環境の相性の定量化及び活躍を最適化する技術を基に、客観的に個性や適性を把握し、PRポイントを言語化する「自己分析ツール」をすべての学生向けに提供しています。
ツールを利用していただくことで、学生個々がより良いキャリア選択できるような機会を提供したいと考えています。
育成
最適配置と育成プラン
入社後の社員に対しては、チームメンバーや上司などの個性データから本人が適応しやすい環境を定量評価し、配属の参考情報とする「相性配属」を実施しています。また、これらのデータをもとに、本人には「強みや弱み、最適な学習スタイル、組織適応の方法」、上長には「最適なコミュニケーション の取り方や育成方法」などが記載されたレポートを提供し、それぞれの個性に合った成長を支援しています。
アルムナイネットワーク
セプテーニグループでは、相性の定量化及び従業員の活躍を最適化するためのAI型人事システムを、アルムナイ(会社を退職したOB/OG)に対して広く提供することを目的とし、「セプテーニグループ・アルムナイネットワーク」を構築しています。
このアルムナイネットワークを通じて、キャリア開発サービスを提供するほか、グループ情報や業務委託・業務提携に関する情報の共有を行い、ビジネス面におけるパートナーシップも築いていきます。
ページ
研究体制
人的資産研究所はセプテーニ・ホールディングスに所属し、グループ全体から集積された人材に関連するデータを基に、専属の研究員が人材採用・育成の強化を目的とした研究活動を行っています。
研究結果は人材採用·育成活動の一助としていただくために、当サイトを通じて公開していきます。
研究結果の公開
当社は、育成方程式のデータを解析するAIエンジン「HaKaSe」を中心に据え、 データやテクノロジーの力で人事を科学する取り組みを推進しています。 人事課題解決の一助としていただくことを目的に、15以上の人事ソリューションと30以上の研究レポートを、 株式会社 人的資産研究所 ウェブサイトにて掲載しており、すべて無料での閲覧できます(※)。
※フォームでの申請が必要です。
適正な人事データの利活用
人事データの適正かつ健全な活用を担保するため、当社では人事データの利活用の原則をまとめた「デジタルHRガイドライン」を公開しています。当社グループでは人事施策に人事データの分析を活用する際、本ガイドラインの原則に準じて運用しています。今後も人事データの適切な利活用を通じ、人的資本価値の向上を目指します。