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決算レビュー

2023年12月期 通期決算レビュー

 国内における2022年のスマートフォン個人保有率は77.3%まで伸長し、とりわけ20〜50代においては9割以上の高水準で普及し、量的拡大が進行しております。それとともに保有者一人一人の利用目的についても、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の利用率の高まりに伴って多様化しており、質的にも顕著な変化がうかがわれます(出所:総務省「令和4年版通信利用動向調査」)。このようにスマートフォンがインターネット利用デバイスの主流となる中で、各種サービス・アプリケーション市場においては、動画、音楽、電子書籍を始めとするコンテンツへの拡大が加速しているほか、ソーシャルメディアの活用方法もコミュニケーションのみに留まらず、決済や購買などの領域にも広がり、その影響力をより一層強めていることから、それぞれのメディア特性やデータ、AIを活用したマーケティング支援の需要は一段と高まっております。また、2023年の日本の広告市場においてインターネット広告費は3兆3,330億円(前年比107.8%)に達し、マスコミ四媒体広告費(2兆3,161億円、前年比96.6%)を上回っています(出所:株式会社電通「2023年日本の広告費」)。このように、コロナ禍を契機にあらゆる産業界においてデジタル・トランスフォーメーション(以下、DX)の大きな波が生まれ、広告業界においてもデジタルマーケティングの需要がより一層高まっております。
 このような環境のもと、主力であるデジタルマーケティング事業では、景気の影響を受けながらも新規顧客の獲得や既存案件の拡大、電通グループとの協業を推進いたしました。また、人的投資の強化を中心とした先行投資を実施いたしました。
 これらの結果、収益は34,267百万円、営業利益は4,949百万円、Non-GAAP営業利益は5,091百万円、税引前当期利益は6,652百万円、当期利益は4,267百万円、親会社の所有者に帰属する当期利益は4,319百万円となりました。

※当連結会計年度は決算期変更に伴い、2022年10月1日から2023年12月31日までの15ヶ月間となっているため、財務報告ベースでの連結業績の対前期増減率は記載しておりません。

通期連結業績の概要

(単位: 百万円)

  FY2019 FY2020 FY2021 FY2022 FY2023
収益 16,272 16,938 21,384 27,589 34,267
Non-GAAP営業利益 2,065 2,452 3,796 6,565 5,091
営業利益 183 2,274 3,650 6,166 4,949
親会社の所有者に帰属する当期利益 -547 1,464 2,607 5,734 4,319
【参考】売上高 76,501 76,489 97,606 130,205 169,719

通期連結業績の推移

※1 FY2023につきましては、決算期変更により、2022年10月1日~2023年12月31日までの15か月間となっております。
※2 FY2023におけるコミックスマート及びその子会社等の業績は、非継続事業として表示しております。これにより、FY2022の売上高、収益、売上総利益、営業利益、Non-GAAP営業利益を遡及修正しております。

セグメント別業績

(単位: 百万円)

    FY2019 FY2020 FY2021 FY2022 FY2023
収益
デジタルマーケティング事業 15,079 15,807 18,869 25,862 32,112
メディアプラットフォーム事業 2,005 2,487 2,885 3,297 5,839
調整額 -289 -356 -370 -340 -669
  16,796 17,938 21,384 28,819 37,281
Non-GAAP
営業利益
デジタルマーケティング事業 4,775 4,248 6,991 9,211 8,527
メディアプラットフォーム事業 -901 -956 -1,110 -844 -656
調整額 -1,809 -1,840 -2,085 -2,512 -3,445
  2,065 2,452 3,796 5,855 4,426
【参考】売上高
デジタルマーケティング事業 75,311 74,728 95,605 129,021 168,076
メディアプラットフォーム事業 2,005 2,487 2,885 3,297 5,839
調整額 -815 -726 -884 -884 -1,181
  76,501 76,489 97,606 131,434 172,733

※1 FY2023につきましては、決算期変更により、2022年10月1日~2023年12月31日までの15か月間となっております。
※2 メディアプラットフォーム事業の収益及びNon-GAAP営業損失は、コミックスマート株式会社及びその子会社等の業績を非継続事業に組替表示する前の金額を記載しております。

2023年12月期デジタルマーケティング事業レビュー

当期においては、景気の影響を受けながらも新規顧客の獲得や既存案件の拡大、電通グループとの協業を推進いたしました。また、人的投資の強化を中心とした先行投資を実施いたしました。

これらの結果、収益は32,112百万円、Non-GAAP営業利益は8,527百万円となりました。

※1 FY2023につきましては、決算期変更により、2022年10月1日~2023年12月31日までの15か月間となっているため、対前年増減比較について記載しておりません。
※2 電通グループ協業顧客数、電通グループ協業売上、および対売上構成比において、一部案件をオーガニックに振り替える遡及修正を実施しております。

2023年12月期メディアプラットフォーム事業レビュー

当期においては、IPプラットフォーム事業を中心に成長し、赤字幅が縮小しましたが、その他の事業はポストコロナの環境下で伸び悩む着地となりました。

これらの結果、収益は5,839百万円、Non-GAAP営業損失は656百万円となりました。

※1 FY2023につきましては、決算期変更により、2022年10月1日~2023年12月31日までの15か月間となっているため、対前年増減比較について記載しておりません。
※2 メディアプラットフォーム事業の収益及びNon-GAAP営業損失は、コミックスマート株式会社及びその子会社等の業績を非継続事業に組替表示する前の金額を記載しております。